歴史History
街や学校や会社で見かける動物や偉人の銅像。
皆さん、どこで作られているかご存知ですか?
全国に置かれている銅像の多くは、国宝 瑞龍寺や日本三大大仏の1つ高岡大仏がある、富山県高岡市で製作されています。
なんと、全国に設置されている銅像の90%以上が高岡市で作られています。
では、なぜ高岡市で銅像が作られているのか。
実は、高岡市で銅像が作られるようになってから約400年以上続いています。
高岡市の銅像(銅器)の歴史は、加賀藩第二代藩主前田利長公が1609年(慶長14年)に高岡城に入場したことから始まりました。
1611年に利長公が産業振興策の一つとして、現在の高岡市金屋町(重要伝統的建造物群保存地区)に7人の鋳物師を招き、鋳物工場を開設したことから鋳物産業がスタートしました。
産業がスタートした当時は、鉄鋳物が中心でしたが、江戸時代中頃から銅器美術工芸品へと発展し、銅像なども手掛けるようになりました。
明治時代にはパリ万国博覧会に展示される等、世界的に知られ、高岡の美術銅器は一大輸出産業としての地位を築きました
昭和50年に、伝統的工芸品として国の第一産地指定を受けており、発祥以来400年以上経った現在も日本随一の銅合金鋳物の産地としてインテリア小物から屋外のブロンズ像までの幅広い製品を手がけています。
この他、富山のアルミ産業との結びつきもあり、鋳物技術を中心に一大金属工芸産地を形成しています。
高岡で作られる銅像の特徴として、製造・加工部門の工程別分業体制です。
事業所規模は小さいですが、職人集団的色彩が強いことや、事業所密度が他産地に比べ高く、技術力のある職人たちの手で銅像が仕上げられます。
銅像胸像.comの銅像も原型製作の職人・鋳造の職人・仕上げの職人・着色の職人等、高岡でしかできない技術を用いて、この世に唯一の銅像をお客さまと一緒に創りあげます。